礼儀・言葉遣いには気をつけるべし!

看護師の資格をとるまでの道のり

自分では気にならなくても、知らずに相手へ不快な思いをさせる行動や言動があります。
ここでは、看護師としてだけでなく、社会人として当たり前の心得、礼儀・言葉遣いについて紹介していきます。

礼儀知らずや言葉遣いが不要なトラブルを招く?

新人看護師なら、まず第一に礼儀や言葉遣いには十分注意しましょう。
知識や技術レベルが低いのは当たり前ですし、これから病院で勤務して、医師や先輩看護師、時には患者さんからも多くのことを学んで成長していかなければいけません。言い換えれば、すべてのスタッフ、患者さんが自分の師となるでしょう。
そのため、やはり目上の方に対する礼儀や言葉遣いはきっちりしなければいけません。
星のアイコン礼儀・言葉遣いのポイント

①医師や先輩看護師には、どんな方でも敬語を使い、尊敬の念を忘れずに

②患者さんには、敬語だけじゃなく親しみやすい言葉で

③どんな病状の方でも上から目線はタブー

④TPOに合わせた接し方を

若葉のアイコン先輩看護師に対する礼儀・言葉遣い

まず、気をつけなければいけないのが自分を指導してくれる先輩看護師に対してです。
最近では新人看護師の教育に、プリセプター制を導入している病院が増えてきています。そのため、自分を指導してくれる専門の先輩看護師がつくことが多く、ちょっと年齢が上くらいの看護師、場合によっては同い年の看護師が指導に当たるということもあるかもしれません。そのため、つい友達感覚で接してしまいがちです。
しかし、あくまで先輩、後輩の立場ですから、肩っ苦しいと思っていても、「わかりました」「お願いします」「ありがとうございます」「お疲れ様でした」と、必ず敬語を使うようにしましょう。
男性が増えてきたとはいえ、それでもまだまだ女性の方が圧倒的に多い看護師。女性はちょっと不快なことがあると、あからさまに態度に出してしまうことが多いもの。先輩看護師の機嫌を損ねてしまえば、たちまち現場が気まずい雰囲気になるだけでなく、知識や技術を学ぶのにも支障が出てしまうかもしれません。

若葉のアイコンTPOに合わせた礼儀・言葉遣いを

子供に優しい言葉をかけるナースのイメージ写真看護師として働いていれば、いろいろな患者さんと接することになります。
子供、学生、同年代、親の世代、おじいちゃんやおばあちゃんなどさまざまです。その際は、すべての患者さんに敬語を使うのは看護師としてあまりオススメできません。

看護師は患者さんの心のよりどころでなければいけません。それなのに、常に敬語で接してしまうと、距離ができてしまい患者さんが悩みや不安を打ち明けづらくなります。場合によっては、それが病状の悪化につながるかも知れません。
なにより、つらい入院生活を強いられている患者の場合には、楽しく過ごしてもらうために、年齢に関係なく時には友達になるような対応、言葉遣いが要求されます。

とはいえ、誰それ構わず患者さんにはタメ口でよいわけではありません。
自分よりも目上の方、もしくは同世代の方でも敬語を使わなければいけない場合もあります。これに関しては普段の生活と変わりありませんからさほど問題ないかも知れません。

気をつけなければいけないのは、ちょっと年老いた方やちょっと痴呆症気味の方と接する時です。こういった方は、つい自分よりも下に見てしまう傾向にあり、「○○さん、昨日もダメだって言ったよね!」と語気を荒げたり、逆に「こんなことしちゃダメだからね~」と赤ちゃん言葉を使ってしまったりしがちです。

今は年老いたとはいえ、昔はある程度の高い地位にいた方もいますし、家族でも尊敬される存在だったはずです。そういう方に上から目線で接すると、本人だけでなく家族も不快な思いをしてしまいます。
こういったTPOによっての言葉遣いは非常に難しいものです。しかし、これも経験により身についてくるものですから、先輩看護師の接し方を参考にするといいでしょう。